歯医者って…
毎日毎日診療をしていく度、心につもっていくつもの矛盾、患者さんと話しをしていてもなぜか食い違っていく会話。
人生が80年を超えるようになった現在、しかし、たった1本の歯をできるだけ長きにわたり維持していくことが、どれ程大切な事なのかあまりにも理解されていない。
実は、この一本の歯を最初の段階で守れないことが、その後の歯全体の状態を悪くしていく大きなきっかけとなっているんです。(後に詳しく解説してあります。)
それだけに、治療に対しては出来るだけ時間をかけて丁寧にやりたい、歯の磨き方が良くできていない人を見てしまうと、ついつい歯ブラシ指導にも力が入ってしまう。
しかし、その結果として患者さんから言われたり、言わないまでも多分思っているんじゃないかなぁと予想できることは、
[いったい、いつまでこの歯の治療には時間がかかるの?]
[歯ブラシなんていいからササッと治して終わりにして欲しいんだけど。]
[悪くなったらまた来るんだから、今回は応急的にやっておいてくれないかなぁ。]
[仕事が忙しいんで、とりあえずこの痛い歯だけやっておいて欲しいんだよね。]
ごもっともです!私もこうして歯医者になってなかったら、きっとそのように思っていたに違いありません。しかし私はプロとして、開業医として、このような人達に接してきて次のような場面に残念ながら数多く出くわしてしまいます。
患者Aさん:「あの~、ここの歯が今、ものすごく痛いんですが、今この歯でしか噛んでないので、できればこのまま痛みをとってかぶせてほしいんですが。」
私 :「・・・・、Aさん、大変申し上げにくいんですが、この歯はもう残す事は無理ですよ。抜いて入れ歯にするしかないですね。」
患者Aさん:「えっ!?抜くんですか?でもそれじゃ食べられなくなっちゃいますよね、
なんとかなりませんか?入れ歯ですか…他に何かいい方法ないですか?」
私 :「・・・・」
いやなものです。その度にやりきれなくて、なんだか暗い気持ちになるのです。そして、こんな状況に対して何もせずにいたら決して患者さんの為にはならないという思いが強くなっていくのです。
例に出した患者さんも、その時はかなり落ち込まれ、今までの事を大変後悔されていましたが、考えれば人はそんな切羽詰った状況に追い込まれなければ自分の事といえどもなかなか真剣にはなれないという事が、こういった場面に表れてくるのでしょう。
しかし、今のまま、何の情報も判断基準も無いまま流れに任せていては同じことのくりかえしです。見ていられません。少なくとも、この読者の方だけでもそんな状況に
なってしまう事を避けていただきたいのです。
そのために、歯の「治療とケア」のプロとして、あなたに伝えなければならない事を
一生懸命に書きました。
あなたにしっかりと伝わるように、何回も何回も書き直しました。
簡単に読んでいただけるように、専門用語もなるべく避け、どんな方が読んでも伝わるように、出来るだけわかりやすい言葉で書きました。
しっかりとした治療を受け満足のいく状態を保ち続けるか、それともやはり行き着くところまで行ってしまうか…
ぜひ、このマニュアルを読んでみてください。
そして、あなた自身の思った通りの「健康な歯」を手に入れて下さい!

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